塩鯖から「〆鯖」。

魚好きといわれる日本人だが、こと「〆鯖」は、その代表といえるものだと思う。
ご存知のとおり、鯖は足がはやいので、生食には非常に気を使う。が、脂と香りのよさ、そして旨味は他の魚では得られない“鯖ならでは”の特徴がある。まさに旨味の塊である。

そのせいだと思うのだが、古来から日本人は鯖が大好きである。生だと日持ちしないが、塩で〆てやるとギュギュッと旨味が増すのも鯖のいいところだ。こと塩鯖は肴によし、オカズによしとこれまた素晴らしい逸品。

そんな塩鯖だが、鮮度のいいのが手に入ったらぜひ「〆鯖」をお試しすることをオススメしたい。
 
先日、自宅に来る行商のおばちゃんが持ってきた鯖でやってみた。

作り方はじつに簡単。塩鯖を3枚におろし、昆布をひいた酢に漬けるのみ。量はヒタヒタになる程度、塩加減を見て、軽く水洗いしてから酢につけてもよろし。30分も漬ければ、ほーら、写真のとおり。赤みもしっかり残って鯖のあのシャープな香りもバッチリ! ひと口含めば磯の香りも広がり、そして少し酸味ののち、旨味がギュギュっと舌にのってくる。
これ、これですよ!  〆鯖!! 取材でいただいた鳥取特産「シイタケ焼酎」でやりましたね。

半分を夜にいただき、半分は漬けたまま翌日。一日たてば「酢鯖」になって、これはキュウリとともにいただくと、清涼感もあって実によろしい也。

塩鯖、焼くだけじゃもったいない。特に新鮮な塩鯖を入手したならぜひ「〆」で。“鯖らしい!
 逸品になるはずだ


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プロフィール

植田英樹
うえたひでき

69年12月、鳥取市生まれ。
岡山、東京、松江の出版社で雑誌編集者を体験したのち、01年に鳥取市観光プロデューサーに就任。05年に鳥取情報文化研究所を設立し、07年4月に社会派エンタテインメントマガジン「鳥取Show UP!」を創刊。BSS山陰放送ラジオ「自由ほんぽおしゃべり本舗」パーソナリティも務める(07年5月現在)。
99年には人気TV番組「TVチャンピオン・東京B級グルメ王」に輝く。趣味は地元系スーパーめぐり。至高の時は「とうふちくわ」「白いか刺身」と「鳥取県産純米酒」が目の前にあり“さぁこれからやるか!”の瞬間。


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