雪降れば魚に酒旨し。

●2月15日の夕食

雪である。地元の方ならよくご存知だと思うが、山陰、特に鳥取県は2月の積雪がもっとも多いのである。小学生のころ、えー、つまり20数年近く前は、1メートル近く積もった日もあった。

実はそんな日は好きだった。学校が早引き(久々に使った)になるということもあったが、雪に覆われた鳥取のマチはやはりちょっとした非日常的光景で、ドキドキ感があった。「今日はなんもせんでええわ、雪のニュースを見よー」と言って(言い訳だな)、お笑い番組を見てましたなー。

30代になると、その言い訳のオチは酒肴になった。雪でどこにも出ることがないし、寒いのは燗酒の最適だ。ならば旬の魚ということで、昨夜はご覧のとおり。


焼きは白ハタ。全国的にはハタハタというが、絶妙の脂の乗り具合は食欲も進めてくれる。秋田もいいが、山陰の小ぶりなハタは丸ごと食べられる豪快さがいい。こっちも方がジューシーさが味わえるしね。ゆずを絞れば、また杯が進む。
刺身はハマチ、モサエビ、そしてヤリイカ。まずはモサエビ。あの甘さはホント素晴しい。しかもとろける。これぞ“甘エビ”と呼びたい、グイッ!
ヤリイカも甘い。ゲソがまたええんですねー、グイッグイッ。そしてハマチは結構コリコリで、これが200円とは! よしよし、グイッグイッグイッ。
酒は純米、しかも今だからこそ絞りたての生酒。ゆえにアルコール度は18度とちょい高め。時々水を飲みながらやるといいんですね、これが。
ちなみに醤油は地のものを2種類。両方とも再仕込みだが、ひとつはショウガ用、もうひとつはワサビ用。特にイカはやっぱりショウガ。甘さが引き立つのだ。

雪降れば魚に酒旨し。今度はいつ降るかな。

よーく飲んだ日の昼に

ここのところ、会合が相次ぎ、分かっちゃいるけど止められない現象もあって、朝の目覚めは、まぁ快適ではない。


が、そんな時にも楽しみは作れるのだ。
それは昼飯。特に麺類である。

といっても脂ギトギトのトンコツ系はやっぱりツライ。そんな時に最適な麺を発見。



韓国のインスタント麺「ノグリ」である。調理方法を見ると、日本語で「沸騰した湯で麺、具(乾燥タイプ。昆布もはいっている)、スープ(粉末)を5分くらい煮込む」とある。つまり、これは麺にスープの味をしみ込ませる煮込みタイプ。で、そのスープは「魚介類とトウガラシ」がベースとなっている。なるほど、これはチゲか。そういえば韓国では二日酔いにチゲ食べるというもんな。こりゃええわ、と早速作って、まずはスープをひと口。


「辛ー、カラー、辛れぇー」

が、不思議とこれが“水は欲しくならない”のだ。麺はモチモチして、うどん的でもあり、それがええ感じでスープに絡んで、ハフハフいいながら食がすすむ。でも辛い、かなり辛い。しかし!全部食べられる。痛飲した次の日の昼前にはちょうどいい刺激なんだ、これが。

ちなみにノグリは韓国の大手食品メーカー「農心」の商品。最近、私は麺を味わったあと、残ったスープにご飯を入れて、最後に卵をおとして雑炊にして食べる。これも結構旨い。美味しいノグリのため、さぁ今夜も飲むかー。


プロフィール

植田英樹
うえたひでき

69年12月、鳥取市生まれ。
岡山、東京、松江の出版社で雑誌編集者を体験したのち、01年に鳥取市観光プロデューサーに就任。05年に鳥取情報文化研究所を設立し、07年4月に社会派エンタテインメントマガジン「鳥取Show UP!」を創刊。BSS山陰放送ラジオ「自由ほんぽおしゃべり本舗」パーソナリティも務める(07年5月現在)。
99年には人気TV番組「TVチャンピオン・東京B級グルメ王」に輝く。趣味は地元系スーパーめぐり。至高の時は「とうふちくわ」「白いか刺身」と「鳥取県産純米酒」が目の前にあり“さぁこれからやるか!”の瞬間。


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